●オープニング前

 Showtimeのロゴに続いて登場する”A RANCHO ROSA PARTNERSHIP PRODUCTION”という謎のロゴ。
 この新作のために立ち上げられた制作会社かなにかだと思うけど、正体はよくわからない。
 ”RANCHO(牧場)”と”ROSA(薔薇)”でダブルRと解釈できる。

●赤い部屋(1991年)

 あの〈赤い部屋〉が冒頭に登場。クーパー捜査官にローラが「25年後に会いましょう」と告げる、テレビシリーズ最終回(EP29)の懐かしき名シーンからスタート。

●オープニング

 濃い霧に包まれた、ツイン・ピークスの豊かで深い森。パッカード製材所の大きな煙突。ツイン・ピークス高校の廊下。中庭を走り去る女子高生。棚に陳列されたたくさんのトロフィー。その中央には笑顔のローラ・パーマーの写真。
 そして厳かにアンジェロ・バダラメンティによるテーマ曲が流れ、滝、山々といった美しい風景が次々と映し出されていく───。
 まず驚くのは画質の鮮明さ。あたりまえだがデジタルで撮られた映像の情報量はすさまじい。25年前のツイン・ピークスの情景はつねに紗がかかったようにぼんやりとしていた。かえってこんなに鮮明だと、まったく違う作品を見ているような気分になる。
 1991年当時、ぼくは3倍モードで録画された映像で見てたからなおさら。実家がWOWOWに加入していたので、録画が一本分貯まると、食料品や母親の手料理なんかといっしょに、ダンボール箱でビデオテープが送られてきた。アナログ時代の滲んだ画質は、このドラマの雰囲気とよくマッチしてたなあ。
 で、スタッフクレジットの中で目を引くのは、まず撮影のピーター・デミング。
 彼は『ロスト・ハイウェイ』や『マルホランド・ドライブ』でリンチと組んだカメラマン。
 あと、編集のデュウェイン・ダンハム。
 前回書いたようには『ブルー・ベルベット』や『ワイルド・アット・ハート』の編集担当だった人。リンチ多忙につき、演出経験も無いのに第1回を監督したのが彼だった。
 そういえば、このデュウェインのアシスタントをしていたのが、メアリー・スウィーニーという女性で、リンチと仕事を通じて恋仲になった。公私共にパートナーだった時期(『ローラ・パーマー最期の7日間』から『マルホランド・ドライブ』)は、彼女が編集を担当していた。1994年にはメアリーの原案・脚本で映画『ストレイト・ストーリー』も撮った(撮らされた?)。
彼女とはとっくに別れているし、『インランド・エンパイア』を挟んで、ひさびさの商業的な作品となったので、勝手知ったるデュウェインにまた仕事を頼んだのだろう。

●赤い部屋?(現在)

 カレル・ストルイケン演じる巨人(クレジットでは”???????”となっている)と、25年後のクーパーが対峙している。画面はなぜかモノクロ。
 クーパー捜査官ことカイル・マクラクランは相変わらず人形のように整った顔をしているが、まもなく還暦。さすがにだいぶ皺っぽくなった。
 ふたりの横には蓄音機が置かれている。巨人がクーパーに「この音を聴け」と言うと、喇叭型のスピーカーから、貝殻をこすりあわせたようなギチギチギチ……という音が流れる。得体のしれない音だが、けっして不快ではない。
 「これがいるのはわれわれの家だ」

 ……ということは、何かの生物の発する音なのだろうか?

 続いて謎めいたメッセージ。

「430/リチャードとリンダ/2羽の鳥とひとつの石……これを忘れるな」と、巨人から助言を授かるクーパー。

 なんのこっちゃ?

 そういえば『イレイザーヘッド』の主人公ヘンリーの家にもタイプは違うけど蓄音機が置いてあった。

●ツイン・ピークスのどこかの森

 ドクター・ジャコビーがみすぼらしいトレーラーハウスの中から現れる。
 黒いサングラス姿だが、外すとトレードマークのサングラス(右のレンズが赤、左が青)を下にかけている。ギャグのセンスが古いが大丈夫だろうか……。
 宅配業者がトラックで荷物を届けに来た。荷の中身はまったく同じ形のシャベルが数本。
 ジャコビーがそれらを何に使うかは不明。

●ニューヨーク

 さて、次の場面には驚いた。
 ニューヨークの空撮が映る。ごていねいに〈NEW YORK CITY〉とテロップも。
 リンチの作品にニューヨークが登場したことって、たぶん一度もないはずだ。
 というか、閉鎖的な田舎町が舞台の『ツイン・ピークス』の対局にあるのが、まさにニューヨークのような大都市。
 これからどんな展開になるのか。いっそう予想がつかなくなる。

 さて、レトロな高層ビルの一室にカメラは移動する。
 整った顔立ちだが中身がからっぽそうな若い男が、からっぽの巨大な箱を見守っている。
 上下左右6面すべてがガラス張りで、各辺2メートルほどの大きさ。
 正面奥には直径60cmほどの穴が壁を貫通していて、そこから外へと繋がってるみたい。

 箱の下にもなにやらたくさん機械類が並び、箱全体はLEDライトで照らされている。
 また周囲には無数のCCDカメラが設置され、レンズはすべて箱に向けられている。

 アラームが鳴る。男は立ち上がり、カメラからSDカードを抜き、記録の済んだそのカードをスチール製の保管箱の中に収納する。
 どうやらそれが彼の仕事らしい。こんなバイトがあるなら、ぼくもやりたい。

 部屋の外でブザーの音がする。室内のスピーカーから声が聞こえて、男が部屋の外に呼び出される。
 エントランスでは大きな紙カップ入りのコーヒーを2つ持った女と、屈強な警備員が待っていた。
 女は男の知り合いのようで、差し入れだ、と女は言う。
 女は彼の仕事場をものすごく気にしている様子。ここはトップシークレットの場所で誰も中に入れることはできないのだ、と男は偉そうに答えるが、そもそも自分がこの女にここのことを教えていたんじゃないか。
 女はコーヒーだけ男に手渡し、引き上げていく。

 警備員を演じている役者に見覚えがある。格闘家のマイケル・ビスピンだ。現役のUFCミドル級チャンピオンである。試合のないときはこんな副業をしてたんだね。
 

●グレート・ノーザン・ホテルの社長室

 すっかり髪の毛も薄くなったベンジャミン・ホーンが、美人秘書のビヴァリー(アシュレイ・ジャッド!)と客からのクレーム(ホテルにスカンクが出たんだそうだ)についてミーティング中。
 そこへ弟のジェリーがやってくる。ジェリーはいまどきのヒッピーみたいな風体になっていて、大麻ビジネスで儲けているらしい。
 ツイン・ピークスがあるワシントン州では2014年から商業大麻が解禁され、21歳以上なら誰でも合法で大麻を嗜むことができる。2016年の売上高はなんと10億ドル以上。税率が37%かかるので、州には約4億ドルの税収が入ったというからすごい。ジェリーが言うには、そのおかげでグレート・ノーザンの売上も3倍になったらしい。
 ジェリーはオランダから仕入れた売り物のハッパをジャムに混ぜ、トーストに塗って食べている。 
 ベンジャミンのギラギラ具合はだいぶ収まってるとはいえ、この兄弟が揃ったときに醸しだされる下衆な雰囲気は、25年前からまったく変わってない。

●ツイン・ピークス保安官事務所

 ルーシー・モラン、あらため、ルーシー・ブレナンが玄関で受付している。いったい勤続何年になるのかな?
 保険のセールスマンがトルーマン保安官を訪ねてくる。
 「トルーマン保安官はふたりいる」「ひとりは入院中で、ひとりは釣りに行ってるから、今は両方共いない」とルーシーは答える。ルーシーの説明にただただ困惑するセールスマン。

 ハリー・トルーマン役を演じていたマイケル・オントキーンは2011年公開の映画『ファミリー・ツリー』を最後に俳優を引退したそうだ。
 それゆえこの新作の出演も固辞したという。入院中のトルーマンとは彼のことだろう。じゃあ、釣りに行ってるトルーマンって誰? 説明はない。

 それにしても、ルーシー役のキミー・ロバートソンの老けなさはどうしたことか。見た目も声もそんなに変わってない。
 調べてみたら1954年生まれ……って今年62歳! っていうか、25年前のテレビシリーズのとき37歳だったの⁉︎ そっちのほうが驚いた。

●どこかの森

 ルーシーを見てほのぼのしたのも束の間、画面は突如暗転&何かを鞭で引っ叩いたかのような大音響が轟く。
 車が夜の森の中を疾走しているようだ。『ロスト・ハイウェイ』を彷彿とするドライバーの主観映像なので、ヘッドライトの光と不気味な夜道しか見えない。
 先ほどの音がだんだんリズムとして認識できるようになった頃、テープが伸びたようなおどろおどろしい低音のボーカルが入ってくる。

 実はこれ、Muddy Magnoliasの『American Woman』という曲を、ドラマのためにリンチ自身がリミックスしたもの。

 原曲がこれ。

リミックス・ヴァージョンがこれ。

 リミックスと言っても、原曲の回転数を3分の1くらいのスピードに落としただけ───いわゆる”Screw Version”ってやつだ。このシーンにはピッタリ。相変わらず音楽のセンスが最高だ。
 
 さて、車(ベンツ)から降りてきたのはクーパーそっくりな男。
 革のジャケットの下にヘビ柄のシャツ姿を着こみ、真っ黒な長髪をオールバックにしている。肌は赤銅色に日焼けし、雰囲気はまるでネイティブ・アメリカン。
 ただ、演じているのがカイルなので、コスプレ感はかなり強め。

 目の前の小屋に入ろうとする黒クーパーの行く手を、中から出てきた門番の男が制止しようとするも、一瞬でぶちのめしてしまう。
 小屋の住人は4人。くたばりかけの犬みたいな爺がオーティス、人間よりどちらかというと鳥類に近い、奇妙な顔立ちの婆がブエラ。
 あと部屋の隅っこに若い貧相な男と、姿形の判然としない車椅子の男がいる。
 全員が全員、ギャラで雇われたプロの役者とは思えない連中たちだ。

 オーティスは黒クーパーのことを「ミスターC」と会話の中で呼んでいる。おそらくこの男はクーパーのドッペルゲンガーにちがいない。
 奥の部屋にいた悪そうなカップル(レイとダーリャ)を呼び出して、黒クーパーはベンツで小屋を去る。
 こいつらの行く手にはどうせろくでもない悪事が控えているのだろう。
 

●ふたたびニューヨークの謎の部屋

 ガラス箱には相変わらず変化が見られない。男はフラッシュメモリの交換に励んでいる。
 入口のブザーがまた鳴る。あの女がまたコーヒーを持ってきている。あれから一日経ったのか。ただ、前日と違って、入り口に警備員の姿がどこにも無い。
 これ幸いと女を室内に招き入れるアホ男。
 二人並んでソファーに座るやいなや、「箱の中になにかが現れるのを見張るのが仕事」だとか「前任者はなにかを見たらしい」とか、口止めされていたはずの”トップシークレット”をべらべら女に話しだす男。やはりこいつの頭はからっぽだ。

 で、急に盛り上がって、ふたりは熱烈なキスを交わす。やめときゃいいのに、着ていた服もすっかり脱いで、さらにその先のこともおっぱじめようとする。特に女のほうは昨日からやる気満々なので、テキパキと脱ぐ。女性のおしりもバストトップも遠慮なく映るところに25年の時の流れを感じる。
 警備員が戻ってきたら? とか、監視カメラに映ったら? 盛りのついたアメリカの男女にはそんなことは思いつかないみたいだね。こういう展開だと、このあと起きることもだいたい予想がつく。
 カップルが絡みはじめると、空っぽだったはずのガラス箱の内部が漆黒の闇へ変化。全身白塗りの、アングラ舞踏家のような人影(おっぱいがあるから女性?)が、箱の中でくねくねと蠢いている。
 性の悦びであたまが一杯になっていたふたりも、さすがにこの異変に気づく。抱き合ったままおののくバカップル。そして山海塾風のなにか(クレジットによれば”Experiment Model”)はガラスを付き破って飛び出し、超高速でカップルの顔面をガリガリと攻撃。壁にはおびただしい量の鮮血が飛び散る。
 ふたりともまちがいなく死んだんだろうな……。バイトの前任者は”なにか”を見ただけで済んでよかったと思う。

●サウス・ダコタ州バックホーンのアパートメント

 なんとまた別の町にカメラは移動。今度は中西部の州、サウス・ダコタだ。
 集合住宅の廊下を、小型犬(=バッドテイストのイコン)を連れた小太りのおばさん(メリッサ)がせかせかと歩いてくる。
 おばさんの雰囲気も、普通のようでどこか異様。台詞もないような小さい役にとびきり美しい女性を配したり、その反対に、このおばさんみたく普通じゃないルックスの人を配することで、なんでもない場面が印象的に見える。リンチがよく使う技だ。

 このおばさん……厳密に言えば、彼女の飼い犬のアームストロングが、隣人であるルースの異変に気づく。なにやらドアの向こうから、のけぞるほどの強烈な異臭がするらしい。不吉な予感しかしない。
 彼女は警察を電話で呼ぼうとするんだけど、物忘れがひどくて、住所がさっぱり思い出せない。呼んだ後も、おばさんの物忘れがひどいせいで、捜査はなかなか進まない。これもドリフのコントみたいな展開だけど、視聴者がこのあと目のあたりにする凄惨な光景と対比になっている。
 また、ルースの部屋の鍵をめぐっても、ひと悶着。集合住宅のメンテンナンス作業員のハンク、画面には出てこないがここの管理人の弟のチップ、ハーヴィーという三人が、なにやら警察に露見しては困るようななにかを隠しているようだ。しかし、これ以上の情報は提示されない。

 で、駆けつけた警官たちがルースの部屋へ捜査に入る。ものすごい異臭がするはずなのに、警官たちは鼻も押さえない。人間の慣れというのは怖いな。
 警官たちがベッドルームに入ると、左目にぽっかりと巨大な穴が開いた状態で、女……おそらくルースが横たわって死んでいる。おそらく至近距離から銃で撃たれたのだろう。
 検視官や刑事も到着。死体にかけられていたシーツをガバッとめくると、首から下がちょんぎられ、首以外の部分はまるまる太った別の人物の遺体だった。

 それにしても、この遺体が実にリンチ的。
 誠光社の堀部篤史くんからは「ハンス・ベルメールの<球体関節人形>みたいでしたね!」ってメールが来たけど、ぼくはパブロフのなんとやらで、フランシス・ベーコンのことしか浮かばなかった。
 いずれにせよ、この遺体の造形はまさにモダンアートだ。
 にもかかわらず、あろうことかWOWOWはこのシーンをモノクロ映像に改変してしまっていた!!!!!!
 いったいどういう了見でこんなことするんだろ?

●ふたたびツイン・ピークス保安官事務所

 総白髪になって貫禄が倍増したホーク保安官、もとい、ホーク副所長のところへ、丸太おばさんから電話がかかってくる。
 彼女いわく、丸太がホークになにかを伝言したいらしい。
 その内容は「失踪したデイル・クーパーを見つけるために、ホークの祖先が関わっている何かを探せ」というもの。
 丸太の伝言はいつも的確なので、ホークはひとこと「わかった」と答える。

 ツイン・ピークスの名物キャラクター”丸太おばさん”ことマーガレット・ランターマン。演じているのはリンチの盟友キャサリン・E・コールソンだ。
 彼女はこのシーンの撮影直後、2016年9月に癌で亡くなっている。鼻に吸入器、髪の毛が抜けてだいぶ薄くなってしまっているのは、小道具やメイクのたぐいではないだろう。女性がこの姿でカメラの前に出るのは、なかなか勇気がいることかもしれない。リンチとキャサリンの間の半世紀にもわたる友情、そして信頼あってこそだと思う。

 彼女の元夫ジャック・ナンスは、ローラ・パーマーの遺体の第一発見者のピートを演じていた役者。彼が『イレイザー・ヘッド』で主演を務めたとき、キャサリンもカメラアシスタントなどをしながら制作を支えた。今回の新作に彼女が登場して、最期の花を添え(丸太を添え)てくれたのは、すごくうれしい。

●サウス・ダコタ州バックホーン警察署

 バックホーン警察署で、鑑識官のコンスタンスがコンピュータで指紋の照合をしている。使っているソフトがなんとも古臭い。
 調査の結果、頭部はまちがいなくルースのものだったが、胴体は身元不明。
 そのかわり、室内のいたるところから発見された指紋が、地元高校の校長、ビル・ヘイスティングスのものだということがわかる。
 さっそく殺人事件の容疑者として連行されるビル校長。

●みたびツイン・ピークス保安官事務所

 古ぼけた段ボール箱をホークが会議室に運びこんでいる。中身はクーパー捜査官の遺留品だ。ルーシーとアンディ夫妻も会議室に呼び出された。アンディはだいぶお腹周りに贅肉がついている。ふたりの子どもはもう24歳になっていて、マーロン・ブランドと同じ誕生日だ、という余計なトリビアが挟み込まれる。丸太おばさんのメッセージどおり、ホークの祖先に関連する無くなったものがないか、翌朝、3人で調べることに決まる。

●サウス・ダコタ州バックホーン警察署

 ビルの取り調べが始まる。凶悪殺人事件ということで、州警察からもドン・ハリソンといういかつい刑事が応援にやってきた。
 尋問するのはビルと釣り仲間だというデイヴ刑事。

 ビルは殺されたルースについていろいろ訊ねられるが、しらばっくれている。彼女とは挨拶程度の関係で、どこに住んでいるのかも知らない、最後に会ったのも2ヶ月ほど前だ、と答える。じつにあやしい。
 アリバイを証明するため、事件前後の行動を説明するビル。

 木曜日……放課後、学校で21時半ごろまでミーティングがあり、10時15分か20分ごろに帰宅した(←校長の家と学校の移動はそんなにかからない模様)。
 金曜日……妻と外食し、そのあと帰宅。
 土曜日……ずっと家にいて、ルースの殺人容疑で逮捕される。

 木曜日に数十分の不自然な空白があることが判明し、急にそわそわしはじめる校長。車が故障していた秘書のベティを送り届けたと弁明するが、はたしてほんとうなのか。
 「弁護士のジョージを呼んでくれ」とビルはデイヴ刑事に懇願する。

 留置所にビルを勾留すると、デイヴとドンはビルの家に家宅捜査へ向かう。ビルの妻フィリスから鍵を借り、自宅裏に停めてあったビルがいつも乗っているボルボのトランクを開ける。
 トランクを調べるためにデイヴが懐中電灯を点灯すると、故障で光がチカチカするという、細かいファンサーヴィスが炸裂する。
 で、ドンがトランクの中に入っていた荷物をどかすと、そこにブヨブヨした鳥の脂身のような小さな肉片が落ちている……。

●ふたたび赤い部屋?(現在)

 むっつりした表情の巨人が、まだギチギチ音に耳を傾けている。蓄音機が大写しになり、キャストとスタッフクレジットがオーバーラップして、第一回は終了。


 まずツイン・ピークス周辺以外の場所に、次々と場面が移り変わっていったことが予想外。
 特に、バックホーンで起こった殺人事件がどう本筋と絡むのだろう。今はまるで見当つかないけど、検視官のコンスタンスも1回、2回出て終わりになりそうな雰囲気の役者さんじゃないから、重要な事がここでもいろいろ起きるんだろうな。

 それにしても。
 初回分だけでなんと8,000文字も書いてしまった。
 毎回こんなに書いていたら身がもたない。いったいどこをどう手抜きしたらいいんだろう?
 まあ、続けていくうちにつかんでいくしかないか……。


 『ツイン・ピークス The Return』第一回はWOWOWの特設ページでまるごと見ることができます。
 もちろんオリジナルシリーズ、劇場版をおさらいしてからの視聴をオススメします。