NOTES FOR KAKAMIGAHARA

どうしようもなくネタに詰まっていると、日頃の行ないを見ていた神様から信じられないギフトを贈ってもらうことがあります。このテキストの締切が迫り、パソコンを前に思わず「ヘルプ!」と叫んだその瞬間、ニュースサイトに流れていたこんな記事にふと目が止まりました。古今東西の小説の中に最も多く登場した曲は「ヘイ・ジュード」───これってタイムリーどころか、そのものズバリのネタじゃないか。小説の中に最も多く登場する街、著名人、映画、カクテル、武器…などを独自の方法で調べ尽くすサイト”smalldemons.com”の調査結果として発表されたのが以下の順位です。まず一位はくだんの「ヘイ・ジュード」、二位はエルヴィスの「ハートブレイク・ホテル」、三位はツェッペリン「天国への階段」、四位が「ウィー・アー・ザ・ワールド」と、ここで膝がガクッと折れ、五位のアバ「ダンシング・クイーン」で床に倒れ込んでしまったから残りは割愛。この集計結果がすべてではないですけど、ほとんどの小説家にとって音楽という小道具は、料理やファッションやインテリアより、はるかに重要視されていないのかも。ちなみに最も小説に登場するアルバムはグレン・グールドの『ゴールドベルク変奏曲』で、TV番組は「セサミ・ストリート」だそうです。興味のある方はぜひ上記サイトをごらんください。

From “NOTES FOR KAGAMIGAHARA”
※岐阜県各務原市で2012年11月3日に開催された<秋のブックフェスティバル2012>にて配布されたフリーペーパーのためのテキスト。編集はミズモト、他の執筆者は岐阜にゆかりの深いDJの細田剛さん、岐阜県在住のキャンドル作家・こやまともえさん、そして出演者代表として前園直樹さん。デザインは村松和昌さんです。