muronoana

去年、めちゃくちゃ聴いたCDがあるんです。ikkubaruの「Amusement Park」というインドネシアのまだ若い学生バンドのデビューCDです。一部の音楽ポップスファンの間でも話題になったのでご存知の方も多いと思います。それで僕は得したなーって思ったんです。なぜならコレを僕は車で聴いたんですよね。カーステで聴いたんです。ずっと入れっぱなしにして。カーステって最高じゃないですか? 風景がついてくる特別な移動音楽装置。

5年前に長年住んでた東京から福岡に戻って来たんですが、やっぱり車が必要になったんです。地方都市ですから。東京に居たら間違いなくiTunesで電車に揺られながら、駅から駅を歩きながら聴いたと思うんですけど、こっちにいると必然的にカーステで聴くことが増え、そのことが得したなー、って思うんです。僕が東京に居た時の音楽の聴き方とは全く違うんです。最高なんですよ、カーステのバイアスが。特にこのikkubaruのCDは数あるシティポップスと呼ばれるまさしく流線型な風景にぴったりの音楽のもので抜群に秀でてるんです。もちろん自宅のPCでも、クラブでも、驚いたことにショッピングモールでも(アルバムの1曲目「Hope your smile」がカフェアプレミディチャンネルに収録されている為)聴いたことがあるんですが、このアルバムには流れる車窓的な心地よさが初めから入ってるように思います。曲順とかも含め。インストも絶妙なとこに入っててこれがたまらないんです。もしかしてikkubaru君も車で流しながら音楽を聴いてるんじゃないかな?
ただikkubaruのファン層的にあくまで僕の想像ですが恐らく首都高流しながら聴くぜ!って人はなんか少ない気がするんですよね。だからこれは得してるなって。

ラジオ放送の独特のコンプレッションのようにどんな音楽も車で聴けば最高じゃないかと、そう思うと、福岡都市高を東へ西へ毎日毎週車飛ばしてるこっちの人間はすごく得してると思うんです。いやまてよ、どんな音楽も車で聴けば良く聴こえる、って事ならば、それこそこっちにいる人はみんな相対的に得してることになっちゃう。イオンモールに行きながら、ダーティータウン久留米や筑豊を恐る恐る走りながらでも、それはそれでかなり贅沢な音楽空間を所有してるんですね。これは最近、あなどれないなと思うんです。イオンやマイルドヤンキーがいるこの地方都市では、風景付き移動音楽装置によってありとあらゆる音楽が +20くらいいい感じで聴こえてるってなんか凄いなと。これはやっぱり得だよなって、そう思ってしまうんです。そういう話です。

KazariLine

ikkubaru / Amusement Park (Hope You Smile Records 2014)

KazariLine

そのほか室見川レコードがオススメするドライブにピッタリの穴CD

anabook

BOOKBEAR(ブックベア)/ まちへ行こう (CD)
熊本市と地元エフエム局が制作に関わる現役女子小学生バンドBOOKBEAR。
元プロ・ミュージシャンの指導の元、地元小学生たちも作詞に巻き込んで、わが町くまもとを歌う現代版MISS ABRAMS AND THE STRAWBERRY POINT 4TH GRADE CLASS。
純粋パワーポップな『西区 in くまもと』、毎年校区数が変わるのがリアルな校区羅列ナンバー『校区95』など、実際、熊本営業で役に立つかもしれないドライヴィング・ミュージック!

anashinkawa

新川忠 / Painting of Lights (CD)
Lampの新レーベルからの第一弾作品。Prefab SproutやBlue Nileを彷彿とさせるサウンドとエヴァーグリーンなメロディ&透き通った歌声に癒されます。車に乗っていながらお風呂に浸かってるような浮遊感を感じながらの極上ドライヴィングは、静寂を楽しめる大人のふたり向け。

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Goro Nagase

昭和47年生まれ福岡県久留米市出身。インスタント・シトロンでアルバム6枚、アニメ・サントラ2枚を発表。現在は福岡に拠点を移し、「美女ジャケ」などユニークなジャンルのWEBショップ「室見川レコード」のオーナー。2014年に楽曲制作チーム「C.I.T.Y」にて音楽活動再開。MI6に楽曲提供。
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