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僕のよく行くおでん屋の隠れた東西両横綱。もうあんまり言わなくなった議員さんとか漁師さんのキャッチコピーを引用するなら、「美しすぎるおにぎり」と「唐揚げ」。僕はおでんと一緒に必ずこの両横綱を注文します。ただ、これだけ両横綱と言っておきながら、今回は「唐揚げ」の話しかしません(美しすぎるおにぎりについてはまたいつか……)。

1個から注文出来るおにぎりに対し、唐揚げは1皿5個入り。この、2人で行っても3人で行ってもギクシャクする感じ、どうにかならないもんかね……って、もう何年も気にしてたんですけれども、こないだ3人で行った時に「唐揚げ1つ」って頼んだ時、揚げ担当のお姉さまが「6個にしようか?」とまさかの助け舟を出してくれました。以来、僕は得意げに「唐揚げ4個~」とか「6個ください~」とか、ちょっぴり調子に乗ってたりします。

横道に逸れました。その唐揚げ、今じゃなかなかお目に掛かれないチューリップ・スタイルなんです。唐揚げって昔からおかずの定番だし、近年はB級グルメ的な唐揚げとか、とにかく唐揚げが影を潜めた時代なんて僕には思い当たらないんですけれども、いつからか? チューリップ・スタイルって本当に見なくなりましたね。以前は少なくとも50/50、いや、もしかするとチューリップのほうがメジャーだったよな気さえします。

 
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どうしてそうなっちゃったんだろう? って考えてみると、あの骨を残して捌く感じとか、揚げた後で持ち手部分にアルミホイル巻くのとか、色々と面倒で手間が掛かるから? なんとなくそんな気がします。僕は自分で肉を捌いたり揚げ物したりしないんで断言は出来ないにしても、普通に丸っこいあの唐揚げのほうが調理が楽なのは察しがつきます。食べる側から考えてみても、骨なしのほうが食べやすいってのもあるのかもしれません。

お弁当やオードブルの常連だったのもあって、それが当たり前だと思っていたチューリップ・スタイルの唐揚げ。冷静になってみると、肉料理部門で一輪の花を表現するってなかなかの挑戦ですよね? 初めから狙ったのか? たまたまそうなっちゃったから後付けしたのか? どっちにしても、「花」じゃなくて、「チューリップ」と名付けるセンスとか、抜群だと思います。もし名付け親がいるのなら、数ある花の中からなぜチューリップを選んだのか? 訊いてみたい……。

JMVMで唐揚げをお届けする時には、伝統のチューリップ・スタイルを1本ずつで。取出口越しに、「花言葉は…変わらぬ想い。」なんて、この時ばかりは歯の浮くよなセリフを添えて、たとえ3本の注文でも1本1本愛をこめて手渡ししたいです。そして、日程は出来ればロマン溢れるクリスマス・イヴとかに……あ、これはあくまでも雰囲気的なアレであって、あのビッグチキンショップいちばんの書き入れ時にぶつけるつもりじゃありませんので。

Suzunone Jun

Suzunone Jun

東洋のナポリ・鹿児島生まれ。同地でエスプレッソやコーヒーの抽出活動を行う鈴の音抽出所の所員。
http://instagram.com/suzunone_jun/
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