Orion Beach from Campbell Logan on Vimeo.

特にキッカケがあったわけではないのですが、故・佐藤博さんの『This Boy』(1985年)や『Sound Of Science』(1986)、あるいはボブ・ジェイムスの珍作『Obsession』(1986年)のような、パキパキのデジタルサウンドでアタマを空っぽにするのが楽しい。その流れでice choirの『AFAR』(2012年)あたりをもう一度引っ張りだして、ここ数日ひさしぶりに聴いたりしてました。

それゆえ、こういう音楽やMVを追求しているバカモノがまだまだ海外にはいる!っていう発見に余計感動。音楽を作ったD/A/Dも、ビデオを作った映像作家のキャンベル・ローガンもおそらく80’sカルチャーは後追いの世代だと睨んでるんですけど、トレンドがどうこうというよりも、あくまで自分たちが「好ギダガラ(チャン・ドンゴン)という」直感的な理由だけで、この音楽スタイルを何年もキープし、大ヒットもせず、空回りし続けても<ボク、大丈夫>とがんばれる西洋人の特性というのはバカにできません(バカだけど)。その結果、粘り勝ちでこういう評価に繋げられるのはエライと思います。携帯やお財布を預けるほどの信頼感はなくても、SUICAくらいは貸してあげてもいいかな、って気がしますね。

the creators projectにキャンベル・ローガンのインタビューと、彼がインスタグラムに投稿したメイキング映像が掲載されてるのですが、これがもうバカの壁というか、まったくもってどうしようもありません。NINTENDO64用の名作ゲーム『ウェーブレース64』や『ファイナルファンタジー』、あとピアース・ブロスナン主演の映画『バーチャル・ウォーズ(The Lawnmower Man)』に影響を受けてるとかなんとか言っております。『バーチャル〜』は1992年公開で、スティーブン・キングの『芝刈り機の男』が一応、原作。ただし、あまりの出来のひどさにキングが激怒。自分の名前をクレジットからデリートさせたという曰くつきの作品。これ当時、新宿の劇場で見ました。キングとコンピューターゲームが大好きだった親友に誘われて付き合ったのですが、駅までの帰り道、彼とはほとんど口を利きませんでした。

ちなみにぼくは1988年に美大へ入学後、1990年の夏に死ぬほどバイトしてAMIGA2000(モニタやアプリケーションなど総額40万円くらいしたと思う)を購入。一時期、まじめにCG作家をめざしていたのですが、どう右往左往しても業界への入口が見つからず、あえなく挫折したという過去があります。それゆえ、この手の初期シーグラフ的なCG作品は、どうしても否めないというか、カラダがピクッと反応しちゃうわけです。

この「Orion Beach」も収録されているD/A/Dのアルバム『The Construct』はカセットテープもリリースされ、そっちはすでに完売したとか(現在はCDとbandcampからダウンロードで販売中)。もはや現役で稼働するカセットデッキを持ってる人も少ないだろうし(ウチはあります)もう今の若い子ってカセットテープそのものを見たことないんじゃない? 売る方も買う方もアホすぎますね。でも、こういうムチャ大好きです。