bepeanuts

「井手くん、スチャダラパー好きでしょう? 書くなら今しかない!」と本当は誰よりクセが強いミズモト編集長から電話をもらい、乗る? 乗らない? 乗る! HERE WE GO! というわけで、コロコロなるままならぬ徒然なるまま、スチャダラパーの思い出を綴らせてもらいます。

「イエーッ、スチャダラ大好きーっ! カモン! イエーッ、スチャダラ聴いたらフォーウ!」と事あるごとに叫んでいる僕ですが、実は6年前の前作「11」からの俄かファンであります。94年には彼らが履いているのを見てNIKE AIR MISSIONを入手し、5TH WHEEL 2 THE COACHリリース時はあの「伝説の95年福岡クロッシングホールでのライブ(©アニ)」にも足を運んだのですが、その後はCDも買ったり買わなかったり、聴いたり聴かなかったり。

それからまたしばらくたち「11」発売時のツアーでわがふるさと熊本へもTOKYO No.1 SOUL SETとのジョイントでやってきました。「懐かしいわ」なんつってノリでテキトーに行ってみたのですが、これがもうこれまで熱心に聴かなかったことを、そりゃねえぜ自TO THE分と叱咤するには十二分な、超メッチャ激がっさDEFたのしーっライブでした。この人たちマジで「このメンツ このやり方 この曲でロックし続け」てたのか!と、それからはもう大ファンになりました。

NANNIWA

20TH. ANNIVERSARY大阪公演『スチャダラ2010~浪速恋シグレン~』は僕の指定席の少し前にはご健在だったころの、川勝正幸さんがいらっしゃって、スチャダラパーをはじめてメディアで紹介した川勝さん越しにみるステージは20年分の重みを感じさせました。

KazariLine

翌年2011年の大阪城音楽堂「スチャダラ 2011-それぞれの秋-」は一緒に行った先輩と飲みながらゆるりと楽しみました。トリのスチャダラパーが出てくる頃にはそれまでの天気がウソのように大雨が降り出し、雨に打たれながら先輩が何度も「かっこええ!!」と叫んでいたのが印象に残っています。その後、先輩は風邪で寝込んだらしいですが。

その次の日に朝早く心斎橋を歩いていると、一人足早に歩くBOSEとばったり遭遇しました。そして「BOSEさん昨日ライブ行ったんですよ」と言って握手してもらいました。自分がどれだけスチャダラパーを好きか伝えたかったのだけど、「ありがとう。雨大変だったでしょ。じゃまた」と颯爽と去っていきました。その時は「いやいや、または、無いだろう」と心の中でツッコミましたが、もしかしたらまた奇想天外な出会いがあるかもしれません。

FUJIDDD

STONE ROSES再結成を観ようと初参戦した12年のフジロックでは、ドラゴンドラに乗って山頂にあるデイ・ドリーミングに行きDONUTS DISCO DELUXE(アニ、ロボ宙、AFRA)を観戦。「アーバン文法」、「サマージャム2012」で大合唱。

2013年にはカクバリズムのCEROの熊本公演を観に行ったら、ボーカルが泥酔してまさかのライブ中断。前日に菊池でライブをやっていたロボ宙が、その中断時に飛び入りでMC、もうそれが最高クールで。帰ろうとするロボ宙に「大ファンで、スチャの20周年も21周年もフジのDDDも行ったんです」というと、喜んで写真も撮ってくれDDDのステッカーをくれました。一時は第4のスチャダラパーと呼ばれたロボ宙の飄々としつつ力強いMCもアニ、BOSEに負けず劣らず大好きなので、これからももっともっと絡んで欲しいものです。スチャの新作「1212」最高なんだけど、ロボ宙が参加している曲が「ワープトンネル」1曲だけだったのだけがちょっと残念でした。

DDDKUMA

昨年11月のDDDの熊本でのライブも、夜な夜なFUNKを欲し、夜通し大いにノリノリでした。ロボ宙に「CEROの時にステッカーをもらった」と言ったら「ああPEANUTS RECORDSの」と憶えてくれていて感激。去年のSDP × チャンピオンのコラボTシャツを発売日に3枚買いした、大ファンの勝ちゃんとアニを一緒に撮らせてもらったのですが、「ハイチーズ」というのに合わせてわざとケータイを取り出し、カメラから目線を外し、スカすアニのアニらしさに僕ら二人はますますファンになりました。これでBOSEとアニとは握手をすることができたので、いつかシンコとも握手をして(熊本でのDJの時には遊びに行ったのだけれど握手できず)不動の神3をコンプリートしたいものです。

KazariLine

CON10PO

アナログも気長に集めていて、まだコンプリートとまではいきませんが、大部分が揃ってきました。中でもホームページ限定だったcon10poのLPとケータイサイト限定だった「ライツカメラアクション」の12インチはどうしても欲しくて、オークションで結構な高額で落札しました。con10poは若干盤反りしていて、出品者にそのことを伝えると半額返金してくれました。スチャ・ファンはやっぱハートいいもの。

KazariLine

読み返してみると、完全なるミーハー日記になりましたが、川勝さんもシンコから「プロのミーハー」と呼ばれていたくらいなので、問題なし。かとも思いましたが、せっかくなので、ちょっとだけ彼らの楽曲について触れておきます。

まずリリックについて。見所と聴き所のつまった言葉をコンパクトにまとめる手腕は本当に凄い。さすが言葉巧みが常識AとB、といつも唸っています。「ベースラインを先物取引 ビートの筆頭株主」なんて他の誰も思いつかないよ。ご存知のようにスチャは「寝かし頃のギャグをここぞと連呼」するのですが、その寝かし具合が絶妙で、再びフレッシュ化というミラクル起こします。「11」収録のSHADOWS OF THE EMPIREでは、「的な映画はノウサンキュー」という一言でその前の長いフリを全て反転させる、叙述トリックのようなテクニックを使っているのですが(サマージャムの「こんな曲かかったりしてね」とかも)、スチャダラパーのリリックには、上質なミステリーを読んだ時のような、まさかそこに着地するとは、と騙される心地よさがあり、クセになります。

トラックについては「シンコがクリエイトするビートは オマエの目の前のステレオを 本来の姿に 呼び戻すに違いない ああ 全く同感だ」以上という感じですが、この「B-BOYブンガク」に代表される、勝手に「ゆるハードボイルド」と呼んでいる路線は大好物です。他には前述の「ライツカメラアクション」(うちの一人息子のチャレンジ君4歳もこの曲が一番好き)や新作に収録された「中庸平凡パンチ」や「A.K.A ETC」あたりがそうです。

あとひとつ大好きな路線が「彼方からの手紙」に代表される、淡いオレンジ色のサイケデリアに包まれるようなトラック。こちらは「ドコンパクトディスク」収録の「T2RP」、con10po収録の「ソング・オブ・ザ・ヒル」、新作では「BOO-WEE DANCE」など。このサイケ路線はPRIMAL SCREAMのファーストやSTONE ROSESのファーストにも通じるところがあるので、普段ヒップホップを聴かないインディー・ファンにもおすすめ。門戸の広さは放送大学並なので。

僕も41歳になったらお菓子なんて食べないと思ってたし、課長ぐらいになれると思ってたけど、相変わらずこんなくだらねぇ、しょうもねえ文章を垂れ流しています。でもいつかFUNKY FRESHをヒネリ出せるように、とにかくパーティを続けようと思っている次第です。でもやるんだよ。

そろそろFUNK注入されに、いきますか?いかれますか!?と本日発売の25周年記念公演「華麗なるワンツー」のチケットを購入したばかりの僕こと井TO THE手がお送りしました。余談ですが。

KazariLine

大人になっても

スチャダラパー / 大人になっても [12″] SOLD OUT!!
オザケン「大人になれば」へのアンサーソング!?

POTTEN
スチャダラパー / THE POTEN HITS 91-92 SINGLES COLLECTION PART1 [LP] SOLD OUT!!
初期ベストPART1!

ana

Keigo Ide

Keigo Ide

昭和48年6月27日、熊本生まれ熊本育ちのO型。
中古レコード店"PEANUTS RECORDS"オーナー。いろいろな音楽が好きですが、最近は一回りしてまたギターポップばかり聴いています。子煩悩。スニーカー好き。
Keigo Ide