bepeanuts

 
国民的グループの解散騒動にファンはもちろん、そうでない人も一喜一憂するという2016年のスタートでした。購買運動するならまずはうちのレコードのほうをお願い、と言いたいところですが、好きなグループが解散する時のやるせないファンの気持ちもよくわかります。

アラフォー世代のインディー・ロック好きのほとんどがそうかと思いますが、やっぱり僕も一番悲しかったのはSTONE ROSESの解散でした。90年代半ばには、現代のように、インターネットを介してすぐに解散のニュースが世界を駆け巡る、なんてことはなくて、月一のロッキング・オンを読んで「もう、この先どうなるのよ?まだひっぱるのかよ!?」と、連載マンガを楽しみに待つような状態で。まずドラムのレニが脱退して、ロビー・マディックスが後任に(僕が観たSECOND COMING来日時の福岡公演もドラマーはロビーでした)。その後なんとギタリストのジョン・スクワイアが脱退。板前頭のアジズ・イブラヒムがギターで参加し、仕切り直した96年のレディング・フェスティバルのヘッドライナーが散々の出来だった、と雑誌などで叩かれます。ライブ映像が即日youtubeにアップされる、なんてことも当然なく、いとこの彼氏のアニキのダチなどあらゆるコネクションを使ってやっとブートのテープで聴くことができました。雑誌に書かれるほど酷くはなかったし、新曲(後にイアン・ブラウンのソロアルバムに収録されるICE COLD CUBE)もやっていたので、解散はしないだろうと思いました。僕はイアン・ブラウン派だったので、彼が残ってさえいれればいいんだよ、と。でも、そのライブで叩かれたのが原因で、結局あっけなく解散してしまい、イアンはソロに転向、ベースのマニはPRIMAL SCREAMに加入します。

解散後のイアン・ブラウンの初来日は確か心斎橋クラブ・クアトロで見ました。アンコールにはギターのアジズと2人だけでステージに戻り、STONE ROSESの来日ではそれまで一度もやったことがなかった初期の名曲SALLY CINNAMONをプレイしたのを見て、もう泣きに泣き、それでやっと解散を受け入れることができました。

 

STONE ROSES “SALLY CINNAMON”


若い頃はこんなふうに解散したバンドのことをいつまでも語たり、旬を過ぎたバンドの再結成ライブに喜んで行くようなおじさんにだけはならないでおこう、と心に決めていました。が、実際おじさんになってみると、再結成後のフジロックもソニックマニアも観に行き、6月にある武道館ライブのチケットも確保してしまいました。別に再結成後のSTONE ROSESに多くを求めているわけではないのですが、やっぱ観ておかなくちゃ、って気になるんですよね。これが大人になるってことかもしれません。

最後にちょっとイアン・ブラウンこぼれ話しを。昨年11月に熊本でのライブの前にDONUTS DISCO DELUXE(スチャダラパーANI、ロボ宙、AFRA)の3人がお店に遊びに来てくれました。以前友人からイアン・ブラウンをadidasに紹介したのはAFRAという都市伝説を聞いていたので、そのことを本人に尋ねたら、AFRAは笑って「それ逆ですよ。イアンに倉石一樹(HEATHER GREY WALLやFOURNESSも手掛けるadidasの偉いポジションの人。STONE ROSES好き)さんを紹介され、それからadidasのサポートを受けるようになったんですよ」と。また、イアン・ブラウンがUKツアーのフロントアクトに抜擢したのは、来日時に写真家の米原康正氏の事務所でAFRAのビデオを見て気に入ったのがきっかけだそうです。やっぱりイアンって相当変人なんですか?と尋ねたら「いや、変人というより熱い人。しゃべる時はその相手と5センチくらいの距離で目を見て話すくらい」と教えてくれました。

 

adidas originals AFRA×香川真司


このエピソードが聞けて、イアンもAFRAもますます好きになりました。元々adidasも一番好きなブランドでしたが、これ以降もっともっと好きになり過ぎました。もうadidasのスニーカー履くのも面倒なので、そろそろ足のアウトサイドとインサイドにスリーストライプのタトゥを入れる勢いです。という、adidas鉄板ジョークは素材フリーにしておきますので、adidas好きのみなさんどしどしご活用ください。


 
roses

STONE ROSES / LOVE SPREADS [12″]
ファンキー・インスト”BREAKOUT”が使えます!

brown

IAN BROWN / CAN’T SEE ME REMIXES [12″]
HARVEYリミックス収録の隙間盤!

ana

 
*ピーナッツ・レコードの穴 VOL.11で紹介したレコードは全て特別価格で提供しておりますので、この機会に是非ご注文ください。いつ通常価格に戻るかは僕にもレコードにもわかりませんので、あらかじめご了承ください。

Keigo Ide

Keigo Ide

昭和48年6月27日、熊本生まれ熊本育ちのO型。
中古レコード店"PEANUTS RECORDS"オーナー。いろいろな音楽が好きですが、最近は一回りしてまたギターポップばかり聴いています。子煩悩。スニーカー好き。
Keigo Ide